赤ちゃんの肌というと、潤いがあってモチモチな印象ですよね。でも、実際の赤ちゃんの肌はとてもトラブルを起こしやすいです。
赤ちゃんの「湿疹」や「肌荒れ」などトラブルの原因のほとんどは、赤ちゃんの肌の「乾燥」からきています。
乾燥した赤ちゃんの肌のケアに「ニベアと使っても大丈夫かな?」と心配になりますよね。
赤ちゃんにもにニベアを使ってもいいのか悩むところです。そして「保湿だけで大丈夫なのかな」という不安も残ります。
赤ちゃんの乾燥肌のニベアの使い方や、対策方法や改善策などを見ていきましょう。
目次
赤ちゃんの乾燥肌ケアにニベアを使っても大丈夫?
ニベアクリームは、赤ちゃんにも使えます。ただし、ある程度「月齢」のすすんだ赤ちゃんに使うようにしましょう。
生まれて2~3ヶ月の赤ちゃんは、皮脂分泌が多く「ニキビ」のような湿疹が出やすい時期です。
そして生後2~3ヶ月を過ぎると、今度は皮脂量が少なくなり一気に乾燥肌になります。赤ちゃんの肌は、生後数ヶ月の間で劇的に変化するのです。
ニベアは赤ちゃんにも使えますが、肌が変化している時期を過ぎてから使うことをおすすめします。肌には個人差がありますが、生後半年がひとつの目安です。
赤ちゃんへのニベアの塗り方。青缶を使うときのポイント
ニベアの青缶は、かなり固めのクリームです。赤ちゃんの肌にぬる時には、しっかりと伸ばす必要があります。
指ですくい取ったニベアを直接肌に塗っていくと、伸ばす時に肌に負担がかかります。
赤ちゃんの肌にニベアを塗る時には、直接塗るのはやめましょう。手のひらにニベアを馴染ませてから、赤ちゃんの肌を包み込むように伸ばしていきます。
このぬり方だと肌に負担がかかりにくく、厚ぬりも避けることができます。
赤ちゃんにニベアを使うときの注意点
赤ちゃんの肌に「傷」や「湿疹」がある時には、ニベアの使用は避けましょう。
ニベアには「皮膚の状態を改善させる作用」はありません。ニベアはあくまでも「皮膚の表面を潤わせて保護する」だけです。
塗ることによって、衣類や寝具との摩擦を避けることができます。けれども、「皮膚そのものの水分量」が増えたり「皮膚が強くなる」という効果は期待できません。
そして、ニベアには香料が使われています。大人でも、ニベアの香りはちょっと強いと感じますよね。
香りに敏感な赤ちゃんは、慣れないにおいを嗅ぐと「くしゃみ」をすることがあります。ニベアを使った時に何度もくしゃみをする時には、使うのをやめましょう。
赤ちゃんの乾燥肌を根本的に「なんとかしたい」と思うのなら、ニベアのケアだけでは不十分と言えます。
ニベアの保湿だけでは不十分な理由
赤ちゃんの乾燥肌に悩んでいるお母さんは、赤ちゃんの肌の「水分量」を保つことを考えてあげましょう。
肌の水分量を保つためには、ニベアのような一般的な保湿だけでは不十分です。理由は、ニベアを含む多くの保湿剤は「一時的な潤い」を肌表面に与えるだけだからです。
保湿剤をぬらない時には、肌は乾燥したまま。せっかく保湿剤をぬってあげても、汗をかいたりすると落ちてしまいます。
これでは、肌の水分量を保つことはできません。保湿剤の中には、肌の表面を潤わせるだけでなく「肌の奥まで」浸透し作用するものもあります。
肌の水分量を保つためには、「肌の奥から潤わせてくれる保湿剤」がおすすめです。保湿剤の選び方ひとつで、乾燥肌が根本的に改善していきます。
生まれたばかりは、脂性肌な赤ちゃん
赤ちゃんの乾燥肌に悩んでいるお母さんの中には、「ちょっと前までは脂っぽい肌だったのに・・」と疑問に思っている人がいるかもしれません。
赤ちゃんの肌の状態は、「月齢」でかなり違います。乾燥肌になりやすい赤ちゃんですが、生後2~3ヶ月ころは脂っぽい肌をしています。
理由は2つあります。赤ちゃんは、お母さんのお腹の中では「羊水」と呼ばれる水の中にいます。
でも、生まれた後は「空気」の中で生きていかなければなりません。この環境の変化に適応するために、赤ちゃんは脂にくるまれた状態で生まれてきます。
脂は、じょじょに落ちていきますが、落ちるまでの間の赤ちゃんの肌は「脂っぽい」状態です。生後2~3ヶ月目頃までの赤ちゃんは「皮脂分泌」が多く脂性肌です。
理由は、お母さんのホルモンの影響です。生まれてすぐの赤ちゃんは、まだお母さんのホルモンが身体の中に残ってる状態です。
お母さんのホルモンの影響で、赤ちゃんの肌は皮脂が多く分泌されます。じょじょにお母さんのホルモンは体内から消えていき、皮脂分泌の多い時期は過ぎていきます。
お母さんのホルモンの影響がなくなると、皮脂の分泌量が少ない状態となり「乾燥肌」になりやすくなるのです。
生まれたてのころは脂っぽい肌なので、お風呂でもしっかりと洗います。でも、皮脂分泌が少ない時期に入ってからも、同じような洗い方では肌に負担がかかります。
赤ちゃんの肌の状態を見ながら、「お風呂での洗い方」や「入浴後のスキンケア」を変えていく必要があります。
赤ちゃんが乾燥肌になりやすい3つの原因
赤ちゃんが乾燥肌になりやすい原因は、3つあります。
- 皮膚が薄い
- 皮脂量が少ない
- 汗をかきやすい
赤ちゃんは、実は「乾燥肌」になりやすいなんて、すごく意外ですよね。「潤いのあるみずみずしいお肌」という印象があるので、多くの人はびっくりすると思います。
だって、赤ちゃんの肌でプルプルしているイメージです、赤ちゃんのお肌は「きめ」が整っています。そして、皮下脂肪が多く「肌にハリ」があるので、プルプルと潤って見えます。
でも、実際には大人よりも乾燥肌になりやすいのです。
皮膚の薄さが乾燥をまねく
赤ちゃんの皮膚は、大人の半分くらいの薄さと言われています。皮膚が薄いと、肌に水分を保ちにくいです。
あなたも「目の周りだけ乾燥する」なんて経験ありませんか?目の周りの皮膚は、他の皮膚よりも薄くて敏感です。
皮膚が薄い分、肌は乾燥しやすいんです。
皮脂量が少ないので乾燥しやすい
赤ちゃんの皮脂の分泌量は、大人の3分の1くらいしかありません。皮脂が少ない肌は、とても乾燥しやすくなります。
そして「皮膚が薄い状態」なので、肌内部の水分が逃げやすくなります。水分を保てず「皮脂量も少ない」ので赤ちゃんの肌は乾燥しやすいのです。
汗と一緒に肌の潤い成分も落ちていく
赤ちゃんはとても「汗っかき」です。汗と一緒に、肌の潤い成分も流れて落ちてしまいがちです。
大人から見ると、うらやましいくらいの赤ちゃんの肌ですが、実はいろんな問題を抱えているのです。
赤ちゃんのための乾燥肌対策。肌を守って刺激から避けること
乾燥肌になりやすい赤ちゃんの肌を守るためには、いくつかの対策が必要です。赤ちゃんを乾燥から守るために、大切なことは以下の2つです。
- 肌を守ってあげること
- 肌に刺激を与えないこと
上記の2つを頭に入れながら、乾燥肌対策を考えていきましょう。
肌の保湿は基本中の基本
乾燥肌の一番の対策は、赤ちゃんも大人同様「保湿」です。外からの刺激に弱く「水分が逃げやすい肌」には保湿することがとても大事です。
皮膚の上に皮脂の代わりとなる膜を作ってあげることで、肌の内側の水分が逃げにくくなります。
保湿をすることで、「乾燥した空気」や「寝具・衣類との摩擦」からも肌を守ってくれます。保湿ローションや保湿クリームには、さまざまな種類があります。
そして、赤ちゃんの肌の状態には「個人差」があります。様子を見ながら、赤ちゃんに合った保湿剤を選んでいきましょう。
多くの保湿剤は、肌表面の保護しかしてくれません。理想的な保湿剤は、肌表面の保護をしながら「肌そのものを健やかにしてくれるもの」です。
保湿剤に頼らなくても水分を保ち、「バリア機能」のある健やかな肌を目指したいですね。
部屋の湿度・温度に注目
お肌の潤いを保つためには、部屋の湿度はとても重要です。赤ちゃんが過ごす部屋は乾燥しすぎないよう、湿度を保ちましょう。
理想的な湿度は、40~60%です。特に、エアコンを使う頻度の高い夏や冬は、室温だけでなく湿度にも気を配ってください。
赤ちゃんは、体温の調節がまだ未熟です。そして大人よりも体温が高く、どちらかというと暑がりで汗をかきやすいです。
布団から出ている手が冷たく感じても、「背中は汗でぐっしょり」ということが多々ありますよね。
赤ちゃんは、暑くても布団をはいだり、寝返りすることができません。ついつい大事に布団でくるんであげたくなりますが、温めすぎにならないよう注意しましょう。
刺激の少ない衣類・寝具を選ぼう
「衣類」や「寝具」は、赤ちゃんの肌に直接触れます。摩擦の少ない、肌に負担のかかりにくいものを選びましょう。
「入浴後に使うタオル」や「口のまわりを拭く布」なども、なるべく柔らかく肌に刺激を与えないものがいいですね。
入浴方法。洗いすぎには注意
赤ちゃんは、汗をかきやすく「おむつ」もつけていますので、お風呂に入ることは大事です。
でも、生後2~3ヶ月を超えた赤ちゃんは「皮脂分泌量」が少なく「乾燥肌」になっています。洗い過ぎには、注意しましょう。
長過ぎる入浴も、肌に負担がかかります。さらに、赤ちゃんは体温調節が未熟です。温まりすぎると体温が高くなってしまいます。
せっかくお風呂に入ったのに「汗でぐっしょり状態」になりますので、入浴時間には注意して下さい。
入浴の後の肌は、一見しっとりと感じますがとても乾燥しています。保湿剤を使って、しっかり保湿をしてあげましょう。
赤ちゃんの乾燥肌を根本から改善してあげよう
赤ちゃんの乾燥肌を根本から改善するためには、一般的な保湿だけでは不十分です。
肌表面の保湿だけでは「その場しのぎ」になってしまうからです。つまり、肌そのものを強くすることが必要です。
少々の刺激には負けない、強い肌にしてあげましょう。でも「肌を強くする」といわれても、抽象的すぎてわかりにくいですよね。
「強い肌」とは「健康な肌」のことを指します。みずみずしい健やかな肌をめざすことが、乾燥肌を改善する根本的な解決策になります。
健康な肌の決め手は「水分保持能」
健康な肌のカギとなるのは「水分量」です。水分量の多い肌は強く、外からの刺激による影響も受けにくいです。
けれども、赤ちゃんの場合には「水分量」よりも「水分保持能」の方が重要になります。「水分保持能」とは、肌に水分を保つ力のこと。
赤ちゃんは皮膚が薄いので、水分が逃げてしまわないように保つことが必要なのです。肌内に水分を保つことができると、肌はどんどん強く健康になっていきます。
乾燥肌を改善する成分。医薬部外品ではライスパワーエキスだけ
赤ちゃんの乾燥肌を改善するには、保湿成分だけでは不十分です。「肌の水分保持能を改善してくれる成分」を与えることが理想的です。
一時的な保湿だけでなく、根本的に乾燥肌を改善しないといけませんよね?「少し肌がましになってきたかな?」と思っても、またカサカサ肌に戻ってしまいます。
カサカサ肌だと、赤ちゃんも「かゆみ」があったりしてかわいそうですよね。赤ちゃんの肌に、水分を保持できるようにしてあげないといけません。
肌に水分量が増えてくると、肌はどんどん強くなっていきます。水分が増えることで、赤ちゃんの乾燥肌の根本的な改善にもつながります。
では、水分保持能を改善させるためにはどうしたらいいのでしょうか?水分保持能は、本来ならば赤ちゃん自身が持っている力です。
本来持ち合わせている力を、また復活させてあげましょう。
ライスパワーエキスNo.11の効果
水分保持能の改善の効果を持つ「ライスパワーエキスNo.11」という成分があります。
ライスパワーエキスは名前の通り「お米」から作られた成分です。100%日本米で作られ、製造も日本国内です。
もちろん、赤ちゃんにも安心して使うことができます。ライスパワーエキスNo.11は、厚生労働省から効果を認められた成分なんですよ。
肌が乾燥しているときは、肌の細胞同士を結びつけているセラミドが減少している状態になっています。
ライスパワーエキスNo.11は、セラミドを増やしてくれます。セラミドが増えることで、肌の水分を保つことができ「乾燥肌」を根本的に改善してくれます。
日本人は古来より「お米」を食べて生きてきましたよね。私たちは「お米」のパワーを取り入れやすく、アレルギーも出にくい体質なんです。
ライスパワーエキスは、日本人、それも赤ちゃんにとっても安心の成分というわけです。
「皮膚水分保持能の改善」の効果を認可されている医薬部外品は、ライスパワーエキスNo.11だけしかありません。
赤ちゃんの保湿剤を選ぶときは、「ライスパワーエキスNo.11」が使用されているものを選ぶのがおすすめです。
赤ちゃんにでも使えるものとしては、アトピスマイルクリームがあります。ただの保湿ではありませんから、根本的な乾燥肌の改善につなげられます。
赤ちゃんのカサカサ肌ケアのまとめ
赤ちゃんの肌はまだ未熟で、実は乾燥肌になりやすいです。乾燥肌対策のためには、ニベアなどを使っての保湿も大事です。
でも、表面の保湿だけでは不十分。肌の水分量を保つことが、乾燥肌の根本的な改善につながります。
赤ちゃんの皮膚は、未熟ながらも「肌の構造や機能」は大人と同じです。自らが持つ「本来の力」を助けて育ててあげましょう。
赤ちゃんの肌の力を育てるためには、肌の奥まで届く保湿剤を使うことが大事です。健やかな肌のために、保湿剤は吟味して選びましょう。